トキ色
トキという鳥がいます。
いた、というのが正しい表現か。
先日NHKでトキの現在の状況を取り上げていました。
皆さんご存知のとおり野生の日本のトキは
数年前まで最後に残っていた
高齢のキンが死んで絶滅しました。
繁殖が期待されていたミドリが死んだのは
10年以上前でしたでしょうか。
当時僕は
何も出来ないながらミドリを応援していたので
とても悲しかったのを憶えています。
トキは学名を
ニッポニアニッポン
と言い
まさに日本を象徴する鳥。
トキ色という色がありますが
その色がどのような色か
実際に目にしたことがある人が今となってはほとんどいない。
大切なものというのはたいがい
気が付いたときには手遅れになっている運命なのであって
手遅れになってから気付くのは
誰にでも出来るとても簡単なこと。
手遅れになってから
涙を流す
そのずっと前に
このままだと
困ったことになる
取り返しがつかなくなる
大変なことになる
って想像したい。
たいていその頃
まだぼくたちは無関心なのであって
取り返しのつかなくなる寸前になってから
あるいは取り返しがつかなくなってから
慌てるぼくたち。
ああ。
ヤマネコだって
海の汚染だってそう。
もう既に
残留水銀の多いマグロは
妊婦さんに食べさせるな
なんて言われてしまっている欧州。
いつまでぼくたちは海の魚を
安心して食べ続けることが出来るのか。
冗談抜きで
いずれは酸の海なのかな。
トキが言ってた。
片っ端からぼくたちを殺しておいて
絶滅しそうになったら大騒ぎ。
絶滅したらしたで
信じられない程の大金を使って
ぼくたちを復活だって?
もう少し早めに
気が付いてもらえませんかね。
もしもヤマネコまでもが絶滅してしまったら
ちょっとは反省してみんな気にしてくれるかな。
えっ?
今後はDNAを保存しておくから
絶滅しても将来復活できますって?
ああ。
ぼくたちって本当に
なにも学ばないんですね。
小学生の時
部屋に飾っていた
トキの大きな写真の額縁
実家の物置にまだあるのかな。
今度行ったときに探してみよう。
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