自炊の日々
世間では電子書籍に関する動きが
活発になってきているようです。
今おこなわれている電子書籍の議論って
インフラの議論とも言えますから
わたしは興味がありません。
結局はその書籍の
中身がどうなのか。
読むに値する書籍なのか否か。
その書籍の情報を
いかに簡単に安価に手に入れ利用するか。
その目的の為に
電子書籍が最も適しているのであるのならそうしますし
従来の書籍が適しているのなら書店で購入すれば良い。
当社の本棚に収まっている書籍は
専門書が多いので
仕事上必要になった際にしか見る事がありません。
これこそ電子書籍で良いだろうと思っています。
会社の書籍を電子化して
社員皆で端末を使って
社内や外出先で閲覧すれば良いかなと。
そんな理由で着々と専門書を自炊しています。
最近では興味のある方々から
よく自炊についての質問を受けるようになりました。
時代ですね。
都賀駅前の文教堂書店で先日仕入れてきた食材。
昔から書籍購入の際はアマゾンを利用することが多い。
アマゾンが良いからではなくて
日本のネット書店があまりにイマイチだから。
でもアマゾンさん
日本に税金払ってくださいね。
「花と葉で見わける野草」
本日はこの食材を使ってみましょう。
まずはカバーを外します。
外で使う事の多いものの方が
電子化の威力を発揮しそうです。
食材の構造を入念にチェック。
この時に間違いなく食材の性質を見分けられるようになれば
電子化は成功したも同然です。
書店で購入してきて5分後には解体。
ここは心を鬼にしてください。
「既得権益の維持に熱心なためか
いつまでも電子書籍化してくれない
日本の出版業界が悪いんだ。
僕が悪いんじゃないんだ。」って自分に言い聞かせながら
ビリビリっと。
最近は慣れてきてしまったので
そんな呪文を唱えなくても大丈夫。
出版業界のせいで
心を失ってしまった証拠です。
さっきまで新品の書籍だったのに
あっという間に丸裸。
ここで思わず目をそむけてしまったあなた。
それ、正常です。
おなじみの裁断機。
PLUSのPK-513L
なんか、最近雑誌やTVで良く紹介されているらしい。
食材が良くても包丁が良くないと
おいしい料理は作れません。
包丁は関
裁断機はPK-513L
パラパラっとめくって
背表紙からどの辺りまで情報が記載されているのか
どの辺りまで裁断してしまって良いのかを確認。
あんまり深く考えすぎない事が大事です。
失敗したらまた買えば良い、くらいの割り切りが大事。
ケチってあんまり背表紙に近いところで裁断しようとすると
ホチキス噛んで
歯が欠ける場合があります。
なんといっても
食材は鮮度がいのち。
悩んでないですぐ裁断。
毛ガニ注意。
違う。
ケガに注意。
レーザーを当てて裁断位置を確認。
はい、ここで涙を流さない。
裁断後はこんな感じ。
はい、ここでも涙を流さない。
骨を拾ったところ。
これは背骨か。
悲しんでいると見せかけて
すぐに古新聞と一緒にポイ。
僕が悪いんじゃない。
出版業界が
出版業界がぁぁぁ、、、。
はい。
次に食材を調理する為の圧力鍋
富士通のScanSnap S1500を用意します。
圧力鍋のフタを開けて
食材を放り込む準備が済んだところ。
ナニ放り込んでもイイあるよ。
あれれ。
中華鍋なのか。
じゃあ、お言葉に甘えて
ブックカバーから。
ブックカバーは紙が曲がっているし
長尺なのでちょっとコツがいります。
まずは曲がりを平にします。
延ばして延ばして
まっすぐに。
次に
食材を鍋にセット。
長尺の場合は
スキャンボタンを長押し。
数秒するとスキャンボタンが点滅するので
指を離します。
ブックカバーが引き込まれてスキャンされます。
PCの画面にはダイアログが出ますが
長尺だと文字の背景がピンクになります。
ちなみに普段は確か白い。
スキャンが終わるとダイアログが出て
終了を促されます。
長尺はカバーだけなのでこれにて一旦終了。
ここからがメインディッシュ。
パラパラと食材をなじませているところ。
ノリが残っていると
スキャンの時に失敗します。
下ごしらえが重要。
鍋のトレーに食材をセット。
あんまり一度に
たくさん入れようと欲張りすぎると
食材が鍋からあふれます。
読み込んでいるところ。
速い、速い。
一度も重送なし。
もしも重送しても確実に検出してくれます。
ScanSnap最高。
もしもエラーや重送が生じたのであれば
それは自分の下ごしらえが悪いのです。
料理は下ごしらえが重要。
はい。
残飯は古新聞と一緒にリサイクルへ。
もうこの頃には
「涙?なにそれ。」
となっているはず。
こうして私たちは
大人の階段を登っていくのだと
小学生の頃
あだち充が言っていました。
次は取り込んだカバーページ。
このままだと見た目が悪いのでトリミング。
料理は味だけではダメ。
味と同じように見た目も大事。
南が不細工では和也も浮かばれません。
トリミング後。
見た目もスッキリおいしそう。
このままだとカバーと本文が
別ファイルになったままなので
マージします。
カバーのファイルを開いた状態で
メニューを選んで
カバーページの後ろに本文のファイルを挿入。
このあとは
お好みに合わせてOCRをかけて下さい。
検索をかける事があまりないものには
OCRをかけなくとも良いでしょう。
OCRは後からでも必要になったら
いくらでもかけられますので
まずは電子化する事を
お進めします。
料理はシンプルが一番。
食材を活かして
味付は整える程度で。
OCRをかける場合は
ScanSnapのOCRを使わずに
必要に応じて
夜寝る前にでもAcrobatのOCRを使って
複数ファイルを一度に変換させると
朝には完成していて良いでしょう。
iTunes経由で
iPadのiBooksを使って閲覧してみます。
本棚はこんな感じ。
トリミングしたので
見た目もなかなか。
カバーページもなかなかです。
もう世の紙の書籍の8割は電子書籍で
良いのではないでしょうか。
本文のページもなかなか見やすいです。
草花の名前をほとんど知らないので
名前から調べることは皆無。
今のところOCRはいりません。
ピンチすると拡大されます。
使い勝手もなかなか。
こんな感じで社内の書籍を電子書籍化しています。
とはいえ
こんな無駄な事を読者にやらせていないで
早く電子書籍に移行してください、出版業界さん。
大人の階段登れだワン。(パンチ談)
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