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2010年8月 9日 (月)

自炊の日々

世間では電子書籍に関する動きが

活発になってきているようです。

今おこなわれている電子書籍の議論って

インフラの議論とも言えますから

わたしは興味がありません。

結局はその書籍の

中身がどうなのか。

読むに値する書籍なのか否か。

その書籍の情報を

いかに簡単に安価に手に入れ利用するか。

その目的の為に

電子書籍が最も適しているのであるのならそうしますし

従来の書籍が適しているのなら書店で購入すれば良い。

当社の本棚に収まっている書籍は

専門書が多いので

仕事上必要になった際にしか見る事がありません。

これこそ電子書籍で良いだろうと思っています。

会社の書籍を電子化して

社員皆で端末を使って

社内や外出先で閲覧すれば良いかなと。

そんな理由で着々と専門書を自炊しています。

最近では興味のある方々から

よく自炊についての質問を受けるようになりました。

時代ですね。

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都賀駅前の文教堂書店で先日仕入れてきた食材。

昔から書籍購入の際はアマゾンを利用することが多い。

アマゾンが良いからではなくて

日本のネット書店があまりにイマイチだから。

でもアマゾンさん

日本に税金払ってくださいね。

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「花と葉で見わける野草」

本日はこの食材を使ってみましょう。

まずはカバーを外します。

外で使う事の多いものの方が

電子化の威力を発揮しそうです。

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食材の構造を入念にチェック。

この時に間違いなく食材の性質を見分けられるようになれば

電子化は成功したも同然です。

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書店で購入してきて5分後には解体。

ここは心を鬼にしてください。

「既得権益の維持に熱心なためか

いつまでも電子書籍化してくれない

日本の出版業界が悪いんだ。

僕が悪いんじゃないんだ。」って自分に言い聞かせながら

ビリビリっと。

最近は慣れてきてしまったので

そんな呪文を唱えなくても大丈夫。

出版業界のせいで

心を失ってしまった証拠です。

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さっきまで新品の書籍だったのに

あっという間に丸裸。

ここで思わず目をそむけてしまったあなた。

それ、正常です。

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おなじみの裁断機。

PLUSのPK-513L

なんか、最近雑誌やTVで良く紹介されているらしい。

食材が良くても包丁が良くないと

おいしい料理は作れません。

包丁は関

裁断機はPK-513L

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パラパラっとめくって

背表紙からどの辺りまで情報が記載されているのか

どの辺りまで裁断してしまって良いのかを確認。

あんまり深く考えすぎない事が大事です。

失敗したらまた買えば良い、くらいの割り切りが大事。

ケチってあんまり背表紙に近いところで裁断しようとすると

ホチキス噛んで

歯が欠ける場合があります。

なんといっても

食材は鮮度がいのち。

悩んでないですぐ裁断。

毛ガニ注意。

違う。

ケガに注意。

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レーザーを当てて裁断位置を確認。

はい、ここで涙を流さない。

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裁断後はこんな感じ。

はい、ここでも涙を流さない。

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骨を拾ったところ。

これは背骨か。

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悲しんでいると見せかけて

すぐに古新聞と一緒にポイ。

僕が悪いんじゃない。

出版業界が

出版業界がぁぁぁ、、、。

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はい。

次に食材を調理する為の圧力鍋

富士通のScanSnap S1500を用意します。

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圧力鍋のフタを開けて

食材を放り込む準備が済んだところ。

ナニ放り込んでもイイあるよ。

あれれ。

中華鍋なのか。

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じゃあ、お言葉に甘えて

ブックカバーから。

ブックカバーは紙が曲がっているし

長尺なのでちょっとコツがいります。

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まずは曲がりを平にします。

延ばして延ばして

まっすぐに。

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次に

食材を鍋にセット。

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長尺の場合は

スキャンボタンを長押し。

数秒するとスキャンボタンが点滅するので

指を離します。

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ブックカバーが引き込まれてスキャンされます。

PCの画面にはダイアログが出ますが

長尺だと文字の背景がピンクになります。

ちなみに普段は確か白い。

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スキャンが終わるとダイアログが出て

終了を促されます。

長尺はカバーだけなのでこれにて一旦終了。

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ここからがメインディッシュ。

パラパラと食材をなじませているところ。

ノリが残っていると

スキャンの時に失敗します。

下ごしらえが重要。

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鍋のトレーに食材をセット。

あんまり一度に

たくさん入れようと欲張りすぎると

食材が鍋からあふれます。

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読み込んでいるところ。

速い、速い。

一度も重送なし。

もしも重送しても確実に検出してくれます。

ScanSnap最高。

もしもエラーや重送が生じたのであれば

それは自分の下ごしらえが悪いのです。

料理は下ごしらえが重要。

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はい。

残飯は古新聞と一緒にリサイクルへ。

もうこの頃には

「涙?なにそれ。」

となっているはず。

こうして私たちは

大人の階段を登っていくのだと

小学生の頃

あだち充が言っていました。

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次は取り込んだカバーページ。

このままだと見た目が悪いのでトリミング。

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料理は味だけではダメ。

味と同じように見た目も大事。

南が不細工では和也も浮かばれません。

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トリミング後。

見た目もスッキリおいしそう。

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このままだとカバーと本文が

別ファイルになったままなので

マージします。

カバーのファイルを開いた状態で

メニューを選んで

カバーページの後ろに本文のファイルを挿入。

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このあとは

お好みに合わせてOCRをかけて下さい。

検索をかける事があまりないものには

OCRをかけなくとも良いでしょう。

OCRは後からでも必要になったら

いくらでもかけられますので

まずは電子化する事を

お進めします。

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料理はシンプルが一番。

食材を活かして

味付は整える程度で。

OCRをかける場合は

ScanSnapのOCRを使わずに

必要に応じて

夜寝る前にでもAcrobatのOCRを使って

複数ファイルを一度に変換させると

朝には完成していて良いでしょう。

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iTunes経由で

iPadのiBooksを使って閲覧してみます。

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本棚はこんな感じ。

トリミングしたので

見た目もなかなか。

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カバーページもなかなかです。

もう世の紙の書籍の8割は電子書籍で

良いのではないでしょうか。

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本文のページもなかなか見やすいです。

草花の名前をほとんど知らないので

名前から調べることは皆無。

今のところOCRはいりません。

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ピンチすると拡大されます。

使い勝手もなかなか。

こんな感じで社内の書籍を電子書籍化しています。

とはいえ

こんな無駄な事を読者にやらせていないで

早く電子書籍に移行してください、出版業界さん。

大人の階段登れだワン。(パンチ談)

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