僕は基本的にセミナーなるものは
聞かなくても済むようにしたいなと思っています。
今まで数多くのセミナーに参加し、また書籍を読んできましたが
多くのセミナーは出席したところで
当たり前の事をそれらしく言っているだけのことが多い
と感じるからです。
中身のあまり無いように思える事を
それらしく伝えるのがうまい
という意味では、すごいな?とは思いますが。
でも元来知りたがり屋のわたし。
ひょっとしたら次のセミナーは
わたしの知らないすごい話を聞く事が出来るのではないか
などと思ってしまって片っ端からセミナーや研修や講演会などに
いそいそと参加してしまって
終わった後で後悔する
そんな日々なのです。
そろそろいい加減に学ばなくては。
でもごくまれに大当たりのセミナーの時があるので
また懲りずに参加してしまうのです。
先日、都内に本社を置き中小企業に対するコンサルティングで
知られている会社が千葉でセミナーを開くというので
参加してきました。
この会社の企画するセミナーは得る物が比較的多い。
いつもでしたら都内の市ヶ谷近辺で行われる事が多くて
千葉からですと参加するのが大変でしたので
願っても無いチャンス。
忙しい仕事の合間をぬって出席しました。
時間を1〜2分程遅刻してしまって会場のホテルに到着したのですが
受付の人がまるでやる気が無い。
なんでだろうと思いながら
会場に入ってみたら30人参加の予定が6人しか出席していない。
席はガラガラ。
そのせいか講師も全くやる気がない。
しまいには参加している6人に向かって
「参加者が少ないから千葉ではセミナーは二度とやりません。」などと
言ってしまう始末。
時間を作って参加している6人に向かって言う事じゃないよね。
会社に帰ってから社内の会議で言うのならわかりますが
それさえ判らないセミナー講師が大上段から私たちに講義ですか。
ああ、こんなコンサルから聞きたい話なんて
一つもないなって思う。
リーマンショックを理由にしていましたが
このコンサル会社も
業績が悪化して100人程度社員が減ったそうです。
そりゃそうだ。
こんな人物が会社の上部にいたら
将来性を感じられるはずがないよね。
そう
最近感じる事が多い。
ちょうど規制緩和が本格化したコイズミズム以降
規制がゆるみすぎて
やりたい放題になったからか
なんか実力以上にふかしてみせる技術ばかりうまい人が多いなって。
そういう人をマスメディアや身近なところで
よく見るようになりました。
しかもそういう人の方が活躍している。
中身がそんなに無いように見えるのに。
脳科学者?
書道家?
弁護士さんでしたっけ?
本当にすべての分野で。
脳科学者?はインタビュアーに合わせて
さっき言っていた事と反対の事を言っているように聞こえる事を言ったり
書道家はパフォーマンスばかり上手で
楷書がお世辞にも上手とは言えないように見受けられたり
弁護士はしゃべるのはうまいけれど
法律知識を磨くのがおろそかになっているように見えたり。
なんか恥ずかしいな。
コンサルに限って言えば職業柄どうしてもそういう要素が必要なのだろうけれど
もう少しうまく表現してくれないと
聞いていてこちらが恥ずかしくなってしまう。
実力のある人、努力している人が評価されなければ
若い人が頑張ろうなんて思わずに
うまく世の中渡ろうって思う若い人が増えちゃうでしょう。
そんな子供や若者が増えるなんて
そんな国に将来性があるわけが無いよね。
本当に実力がある人は
自分の能力をひけらかすなんて品のない事はしないのではないか。
だってそんな事をしなくても本当に判る人にはわかるもの。
自分に実力がないのを知っていて
それが他人に知られてしまうのを恐れているから
盛んにふかして露出して宣伝して自慢して
実力があるように見せ続けなくてはいけないのではないのかな。
彼らがあらゆる手段
広告代理店、ウェブ、マスメディアをつかって
悪気は無いのかもしれないけれど
巧妙になってきているせいもあるのだろうけれど
ボクたちもこのスピードのある世の中で
いちいちじっくり考えてる余裕が無くて
そういう人を見分けられなくなってきているのだろうね。
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